こんにちは!向上 条 です。
「5Sって本当に必要?」
「掃除する暇があるなら作業を進めたい」
正直に言うと、私自身も最初はこう思っていました。
私の職場では5Sは上司の指示で始まりましたが、 現場の反応はよくありませんでした。
- 「そんな時間ない」
- 「面倒なこと増やさないでほしい」
- 「それって仕事より大事なの?」
実際にやってみても、
⚠️ ただ片付けて終わり
⚠️ きれいにして満足して終わり
結局時間が経てば元通り。
こうなると自然と「5Sって意味ないよね」という空気になります。

でも、今振り返ると
5Sが意味ないのではなく、やり方に問題があっただけだと感じています。
問題だったのは、「きれいにするための5S」になっていたこと。
本来の5Sは、便利にするためのものです。
この違いに気づくかどうかで、
5Sは「意味のない作業」にも「現場を楽にする武器」にもなります。
この記事ではその違いを、現場の実体験をもとに解説していきます。
5Sが意味ない状態の特徴
5Sが続かない現場には、共通点があります。
それは、
やっても変化が感じられない状態になっていることです。
例えば、
- 探す時間が変わらない
- 作業スピードも変わらない
- ミスも減っていない
こういった状態では、
「何のためにやっているのか分からない」
と感じてしまいます。
さらに、効果が見えないまま、やることだけが増えていきます。
- ラベルを貼る
- ルールを増やす
- チェックを増やす
それでも、作業は楽にならない。
この状態になると、
5Sは「面倒なだけの作業」になり、続かなくなります。
つまり、意味がないと感じる原因はシンプルです。
👉 実感がないこと。
5Sは整理整頓ではなく「効率化」

5Sというと、
「整理・整頓・清掃」
つまり「きれいにする活動」と思われがちです。
実際、私も最初はそう思っていました💭
でも、現場でやっていく中で気づいたのは、
5Sの本当の目的は、きれいにすることではないということです🎯
5Sの目的はシンプルで、
“ムダな時間を減らすこと”です。
例えば、
- 探す時間
- 取りに行く手間
- 戻す場所を考える時間
こういったロスが積み重なると、
作業効率は確実に下がっていきます。
ただ、ここで多くの人が感じるのが、
「今はそんなことしてる時間がない」
という気持ちだと思います。
実際、現場では
- 少しでも早く作業を終わらせたい
- 目の前の仕事を優先したい
というのが本音です。
だからこそ、
“ちょっと楽になるために時間を使う”ことに抵抗がある
でも、ここに落とし穴があります。
5Sは、
その場の効率を上げるものではなく、
“これから先ずっと効率を上げ続けるための仕組みづくり”です。
つまり、
“一時的に時間を使って、ずっと楽になる状態を作る”
= 初期投資
この視点があるかどうかで、
5Sは「無駄な作業」にも
「価値のある取り組み」にも変わります。
逆に言えば、この考え方がないまま進めると、
- 見た目だけ整える
- ルールだけ増える
- 作業は何も変わらない
という状態になり、
「意味がない」と感じてしまいます。
だからこそ大事なのは、
「これをやると、この先どれだけ楽になるか?」という視点です🔍
きれいかどうかではなく、楽になるかどうか。
ここが、5Sの本質です。
こうした“ムダをなくす仕組み”は、5Sだけでなく他の改善にも共通しています。
例えば、現場での見える化については、こちらの記事でも詳しく解説しています👇️
👉️ ⚙️「見える化」とは?現場の情報共有がラクになる実例と定着のコツ
5Sで変わった実体験|探す時間が「数分→数秒」に変わった話

ここまで読んで、
「理屈はわかるけど、本当に変わるの?」
と思う方もいると思います。
実際に、私の現場であった変化を紹介します📋
現場にはプラグゲージが1つしかなく、
使いたいときに誰が使っているのかわからない状態でした。
そのため、
- 周りの人に一人ひとり聞いて回る
- 見つかるまで探し続ける
というやり取りが1日に2~3回発生していました❌️
そこで行ったのが、
「持ち出すときに名札を置く」という仕組みづくりです。
これにより、
- 誰が使っているのかひと目でわかる
- 探す必要がなくなる
という状態になりました。
その結果、
探す時間は15分 → 15秒に短縮されました🎉
最初は、
「そんなことするのは面倒だ」
という反発もありましたが、
実際に導入して探す手間がなくなることを実感すると、
「やってよかった」
という声に変わっていきました。
これが、
5Sが「便利にするためのもの」だと実感できた瞬間でした。
今回のように、“探さなくていい状態を作る”という考え方は、他の改善にも応用できます。
忙しい現場で改善を進める考え方については、こちらも参考になります👇️
👉️ ⚙️改善したいけど時間がない人へ|忙しい現場が変わる最初の一歩と考え方
意味ある5Sにするための考え方

では、どうすれば
5Sを「意味のあるもの」にできるのでしょうか。
ポイントは3つあります。
① 実感できる変化を作る💡
5Sで一番大事なのは、
「やってよかった」と実感できることです。
- 探す時間が減った
- 手間が減った
- ミスが減った
こういった変化がなければ、続きません。
逆に、少しでも楽になったと感じられれば、
自然と続くようになります。
5Sは“実感できて初めて意味がある”ものです。
② 数値で見える化する👀
変化をより確実にするために大事なのが、
数値での見える化です。
- 探す時間が何分から何秒になったか
- ミスが何件減ったか
こういった数字にすることで、
- 効果がはっきりする
- 納得感が生まれる
- 周りにも伝わる
“なんとなく良くなった”をなくすことが重要です。
③ 続けられる仕組みにする📋
5Sは続かなければ意味がありません。
- 手間がかかりすぎる
- 守るのが大変
こういった仕組みは、いずれ形だけになります。
だからこそ大事なのは、
「面倒なことはやらない」という考え方です。
“楽になることだけをやる”
この割り切りが、
5Sを定着させるポイントです。
仕組みを作っても続かない…という悩みは多いですが、その原因には共通点があります。
詳しくはこちらで解説しています👇️
👉️ 🧠守られないルールの原因と改善方法|現場に合った仕組みの作り方
🧭 合わせて読みたい記事
5Sは「やらされるもの」ではなく「自分を楽にするためのもの」
5Sは、
「会社にやらされる作業」
「掃除や片付け」
そんなイメージを持たれがちです。
実際、私自身も最初は
「意味があるのか?」と感じていました。
でも振り返ってみると、
問題は、やり方のほうにあったことに気付きました。
5Sの本質はシンプルです。
自分の仕事を楽にするための仕組みづくり
- 探す時間を減らす
- ムダな動きをなくす
- ミスを防ぐ
こういった積み重ねが、
日々の作業を確実に楽にしていきます。
そして大事なのは、
完璧を目指さないこと。
最初からすべてを整えようとすると、
どうしても続きません。
まずはひとつでいいので
「ここが不便だな」と思うところを変えてみる
それだけでも、
確実に変化は生まれます。
その小さな変化を積み重ねていくことが、
5Sを「意味のあるもの」に変えていきます。

もし今、
「5Sって意味あるの?」と感じているなら、
“楽になるかどうか”という視点で、もう一度見てみてください。
きっと、見え方が変わるはずです。





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